ポメラニアンの子犬のかわいさに惹かれて、興味をもった人や飼いたいと思った人もいるのではないでしょうか?
小さくてかわいい姿をみて、「どれぐらい大きくなるか?」や「そのままの大きさでいられるか?」など、考えたことがある人もいるはずです。
個体差によりますが、たしかに成長しても小さいポメラニアンはいます。
ですが、からだが小さいままだと病気や怪我のリスクが高く、たとえ家の中でも危険があります。
なので、今回は「小さいポメラニアンは病気や怪我のリスクが高い!」について解説していきます。
生まれて2年経っても小さいままのポメラニアン!
キリが生まれたときは頭の大きさが親指ほどしかなく、生まれて2年経っても7~8ヶ月ぐらいの大きさしかなかったので、いつまで経っても小さいままでした。
まさに極小という言葉があうほど小さかったので、「本当によくここまで大きくなってくれた」と思いました。
正直「この子は無理かもしれない…」と、何度も思ったことがあります。
今では一番うるさくて寂しがりやな子になりましたが、元気に育ってくれてよかったです。
ただ、やっとここまで大きくなっても、まだまだ大変なことばかりが続いています。
何度も苦労した!ご飯があわないとすぐ下痢に!
体が小さかったキリのことを考えて、いろんな健康的なドッグフードを試しても、なかなか合わず何度も苦労しました。
ちょっとでもカロリーが高いものを食べさせるとすぐに下痢になったり、逆にカロリーを抑えたものを食べさせると今度は痩せ気味になったりと、本当にドッグフード選びは大変でした。
最近は、体も少し丈夫になったこともあり、昔と比べて下痢も少なくなりましたが、それでも合わないものを食べると下痢になることがあります。
大きくなるまで4年!その間に2回の手術!
今のキリの体重は2.4kgほどと少し軽いですが、この大きさになるまで4年ほどかかりました。
その間に3つのヘルニアが見つかり、さらには背骨も曲がっていました。
獣医師さんから「この子は腹壁が薄いからヘルニアになりやすい」と言われ、これまで2回の手術を受けていますが、今度3回目の手術をする予定です。
今までの愛犬たちのなかで一番病院に通っています。
小さいからこそ部屋の中でも注意が必要
ポメラニアンだけではなく、体が小さい小型犬にとっては、たとえ部屋の中にいても注意が必要です。
家の中なら安心だと思っていても、大怪我につながる場合があります。
意外と室内にも危険なことがあり、見落としがちなので気をつけてください。
段差で「靭帯損傷」や「骨折」もある
こちらの花ちゃんは膝ぐらいの段差から落ちて、左足靭帯を断裂する大怪我をしました。
体が小さいポメラニアン(小型犬)は、たった数cmの段差であっても、靭帯損傷や骨折したりする場合があります。
もしこれが、まだピョンピョン跳ね回る子犬だったら、大怪我どころでは済まなかったかもしれません。
なので、高い段差などがある場所は柵などを置いて、危ない場所には行かせないようにしましょう。
「家の中で飼っているから安心」だと思っていても、危険もあるので気をつけてください。
気づかず踏んだりすることもある
とくにご飯を作っているときは、私の後ろに座っていることがあるので、まったく気づかず何度か踏んだことがあります。
あとは、大きい荷物を運んだりしているときに、足元でウロチョロされて踏んでしまったことも。
気をつけてはいるのですが、体が小さいので「お前いたのか!」ということが多いです。
小さい犬は視界にも入りづらいですし、物陰に隠れて気づかないこともあるので、注意が必要です。
外も危険がいっぱい!常にそばにいることが大切
小さい犬(小型犬)にとって外は、とても危険なことが多い場所です。
大怪我をしたり、ときには命に関わるようなことだってあります。
愛犬たちを守れるのは飼い主さんだけです。
なので、外に行くときは、常に愛犬のそばにいることが大切です。
人から連れ去られたりもする
犬の連れ去りは多く、実際に「買い物をして戻ったらいなかった」ということが起きています。
私が住んでいた近所の人も、ミックス犬(ポメラニアンとスピッツ)が連れて行かれて、そのまま帰ってこなくなったことがありました。
小さい犬の場合、とくに小型犬は「中型犬」や「大型犬」と違って体重が軽いので、抱きかかえるのは簡単です。
リクは女の子の割に、体重が6kgを超えていてちょっと重いですが、それでも抱っこするのは問題なくできます。
キリにいたっては体重が2.4kgほどしかないので、抱っこして走ることもできるほど軽いです。
なので、愛犬と外に行くときは、そばにいて離れないようにしてあげてください。
※連れ去られる原因を作っているのは飼い主が多いです。
大型犬に襲われることもある
飼い主がリードをつけずに放し飼いにしていたことで、大型犬から襲われて噛み殺されるということが起きています。
私の住んでいる地域にも中型犬や大型犬を飼っていた人がおり、中には小型犬ではありますが放し飼いにしていた人もいました。
幸いとくに何もありませんでしたが、中型犬や大型犬がいたこともあり、散歩させるときは必ずやっていたことがあります。
など、やれることをできる限りしていました。
当たり前にはなりますが、世の中あなたみたいに責任能力のある飼い主ばかりではないので、気をつけてください。
小型犬は車に気づかれにくい
小型犬は体が小さいので車に気づかれにくく、とくに夜の散歩で毛色が黒いワンちゃんは、まったく見えないので気をつけてください。
できる限り、明るいうちに交通量が少ない場所で散歩をし、リードも短く持ちましょう。
もし、夜しか散歩ができない人は、犬用ライトをもって行ってください。
私の愛犬も毛色が黒の子がいるので、夜の散歩は行かないようにしています。
黒のポメラニアンについては、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ブラック&ホワイトのポメラニアンについては、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
極小・ティーカップ・マイクロは犬種として存在しない
まず「極小・ティーカップ・マイクロ」などは、JKC(ジャパンケネルクラブ)で犬種として公認されていません。
なので、血統書はポメラニアンと記載されます。
小さくてかわいいと人気になったことで、販売側がかわいさを表現する言葉として付けただけです。
JKCにもたくさんの問い合わせが来ているので、公式でも重要なお知らせとして発表されています。
ちなみに、よくお皿やコップに子犬が収まって極小と紹介されていますが、あれは単純に大きなお皿やコップを使って極小にみえるように表現していたりします。
小さいポメラニアンに関するよくある質問
小さいポメラニアンに関するよくある質問をまとめてみました。
極小ポメラニアンの大きさは?
「このポメ小さいな…。」と思うポメラニアンは、体重が2kg未満の大きさですね。
ポメラニアンの平均体重は2~3kgといわれていますが、成長したら大体3kg前後になる子が多いです。
未熟児の子なら成長しても、一般的なポメラニアンよりも小さい可能性があるので、場合によっては極小と言われることもあるかもしれません。
ただ、本記事でも紹介しているように、極小は「販売側がかわいさを表見する言葉として付けている」だけなので、成長してもポメラニアンとしか扱われません。
極小ポメラニアンの価格はいくらですか?
極小という言葉を使うことで、一般的なポメラニアンよりも高くし、ペットショップごとに価格も違うのでわかりません。
基本ポメラニアンは「見た目・大きさ・毛色」で価格が決まり、さらに流行(ブーム)が来ているともっと高くなります。
一般的なオレンジ色のポメラニアンでも、「見た目・大きさ・毛色」がよければ40万円以上もし、黒のポメラニアンよりも高くなったりします。
なので、はっきりとした価格は、店舗やそのポメラニアンによって変わります。
ポメラニアンの欠点は何ですか?
やっぱり体が小さいと、外だけではなく室内でも危険があることです。
たとえ家の中にいても、危ないところに行かないように、見ておかないといけません。
大きな荷物を抱えているときに、足元でウロチョロされると見えなくて踏むこともありますから。
ポメラニアンの寿命は何年ですか?
ペット保険の最大手アニコムが「犬の平均寿命」を調査した結果、ポメラニアンの平均寿命は13.7歳でした。
私も平均寿命は12~13歳ぐらいと思っており、獣医師やペットショップの人たちも、大体それぐらいの年齢を答える人が多かったです。
ポメラニアンの平均寿命については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ|大きさよりも健康的な子が一番いい!
「小さい子がいい」や「大きい子がいい」よりも健康的な子が一番です。
病気がちだと常に気を配らないといけないですし、毎日不安な生活を過ごすことになります。
大きさなど関係なく、いつも元気でいてくれる子が安心です。